4.平和

それは、戦争が起こる前。平和な街角で何処にでも有りそうな、ごく普通の会話。

「やあストリーク、奇遇だな此処で遭うなんて」
「プロール!、久し振り!。本当に奇遇だね、プロ―ルも仕事でこの街に来たのかい?」
「ああ、仕事と言っても今回は付き合わされたって感じだがな」
「そっか…相変わらず忙しいんだな…。次は何時頃帰って来るんだい?」
「そうだな、今の仕事が落ち着いたら休みを取る予定だ。その時は連絡するよ」
「うん!、また地方の面白い話をいっぱい聞かせてあげるよ!」
「それは楽しみだな」

「プロール!」
「マイスター。すまない直ぐに戻る」
「いや、構わないよ。私は先に本部へ行く、君は会議が始まるまでに戻って来てくれれば良いよ」
「いや、直ぐに行こう」

「プロール、…あの人は?」
「本部の外交官だ、俺の同僚だよ」
「ふーん…、綺麗な人だね」
「えっ?!」
「いいなぁ〜、あんな美人と一緒に仕事が出来て」
「そうか…な?、色々苦労はあるけど。今度彼を紹介しようか?」
「本当?!、約束だよ!。そうだ、その時は俺の同僚も紹介するよ!」
「次の休みの時に考えておくよ。それじゃ俺はもう行くから」
「うん。美人の同僚に宜しくねっ!」


「(クスクスv)」
「どうしたんだ?」
「私と一緒に仕事をすると、そんなに苦労するかい?」
「あっ…?!、聞えていたのか…」
「(クスクスv)、君の可愛い友達を私に紹介してくれるんだろう、楽しみにしているよv」
「はいはい…(こう言う所が苦労するんだよな…)、美人な同僚に宜しくと言われたよ」

その約束は、果たされる事は無かった…。

それぞれが再び出会う事になるのは、環境も立場も、自分自身も変ってしまった戦場の中だった。


<END>
2006.4/2UP

自分妄想設定を更に追及したらこうなりました。3人の馴れ初め編。
ストリークが別人の様な純朴青年です。この後徐々に壊れて行く精神。
それから数百万年後、不憫な彼はご子息と言う最良のパートナーを得て、これから徐々に壊れたものを治して行きます。
そんな話です自分妄想設定のBT世界は。
どんどん自分妄想設定の伏線ばかりが増えて行く…、どうやって繋げて行くか、ソコが最近の悩みどころ。

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